ご寄付について
地域に根ざして、そこに暮らしている人々が、病気や障害に向きあわねばならぬことになっても、在宅で「その人らしく」過ごせるよう、当協会は、在宅ケアの分野で活動しています。
より良い在宅ケアにおいて、ご本人やご家族では出来ない部分を補完するために、多様な医療・介護サービスが開発され提供されています。当協会は、訪問看護とリハビリのサービスを中心に活動を続けて6年が経過しました。スタッフは、継続して互いに学び合い、また外部に知識を求め、サービスの質の向上に努めて参りました。
医療・介護保険制度のもと、みなさまのご寄付による基金の確立とスタッフの頑張りにより、ようやく訪問看護事業は採算の取れる状態で運営できるようになりました。今後も一層のご支援ご鞭撻を賜りたく存じます。
寄付金募集対象
当協会は、訪問看護ステーションを運営するだけではなく、国の制度が提供していない専門家サービスを提供して、在宅療養を続けている方々が充実して豊かに晩年を過ごせるよう応援したいと考えています。既に、音楽療法、アロマセラピーを提供していますが、これらのサービスを拡充することに加え、他のさまざまなサービスを提供したいと思います。たとえば、臨床心理士による心理カウンセル、ボランティアによる傾聴、ソーシャルワーカーによる相談、栄養士による食事の改善、弁護士やファイナンシャル・プランナーによる権利擁護活動などです。これらの専門家には、適正な待遇でご協力いただきたいと思っております。
以上に加え、これまで実施してまいりました講演会や落語会の開催も寄付金で支えられている活動です。これらは、皆さまとともに療養生活について考えたり、情報を交換したり、寛げる場を提供しております。
私たちの活動は、これまで皆さまの多大なご寄付によるご支援のお蔭で継続してまいりました。今後、活動を円滑に進めるためには、その都度参加される方々、当協会のスタッフ・役員も含めて、多くのボランティア活動(対価を伴わない、あるいは僅少な対価による活動)に依る支援も重要です。更に、今後、組織スタッフに適格な協力者をえて、組織を健全に維持し、活動を継続してゆくためには、待遇を含む合理的な組織・資金環境の整備も必要と考えます。
私たちは皆さまのご寄付によるご支援を必要としています。以上の目標についてご賢察のうえご協力をお願いいたします。
認定非営利活動法人になりました
当協会は2015年12月24日に東京都から認定NPOとしての認証を受けました。設立から8年半経ち、平坦な道のりではありませんでしたが、社会的評価をいただいたと思っています。当局に活動全体を理解されているとは思いませんが、多くの方の支援をいただいている(一定額のご寄付を2年間に200名以上の方から寄せられることが要件のひとつ)こと、活動計算書をはじめ、各種書類がオープンで正確であったことが認められました。
全国には約5万のNPOがあります。このうち認定を得ているのは1000ほどです。認定をえると、その団体に寄せられた寄付や遺産が優遇税制の対象になります。つまり、社会は認定NPOに税金の配分先と同等の公共性を認めているわけです。結果として、その団体は社会的信頼をえますし、相応の活動を期待されます。私たちはどのように活動すればよいのでしょうか。
私たちの活動の中心に訪問看護ステーションがあります。訪問看護ステーションを運営しているNPO法人が認定を得ようとするのは、その団体が訪問看護以外の活動を行っていて、その活動に一定の資金と、多くの支援が必要な場合になります。
私たちは、訪問看護ステーション活動は無論ですが、訪問看護以外の活動を整理し、拡充させ皆さまに理解していただかなければならないと思います。私たちは、独居の多い高齢者の心理的な負担を和らげるために、音楽療法、アロマセラピー、心理カウンセリング、傾聴活動、セカンドオピニオンの提供、権利擁護活動などを行ってまいりました。これらを拡充するためには、ニーズを把握し対応しなければなりません。
これらにたいする高齢者のニーズは決して少なくないと思います。しかし、これまでの高齢者への福祉はお仕着せで、足りない部分を補うことに終始していました(たとえば、病気の治療など。しかし高齢者は病気治療で若い頃のようになるわけではありませんし、満足もしません)。また、高齢者の側は私たちの活動のようなサービスを知りませんし、自分から何かを求める積極性もありません(美徳)でした。したがって、はじめは訪問看護の現場で看護師、療法士らがニーズを察知して助言する必要があります。訪問看護の目標は、利用者の生活を全体的に理解、把握し援助することですから、あるセラピーへの勧誘や助言を提供することは、専門職の仕事の重要な一部だと思います(高齢者の過半が陥っているといわれる「うつ」から救うひとつの方法だと思います)。訪問看護を、私たちの活動への誘導の現場と考えるのは、現在のところ、その他の方法では、専門職が高齢者をトータルに、また機微に及んで把握することが困難であることから、他では得られない状況だと思います。したがって私たちのNPOが認定を受けて、活動の拡充を図るとき、この点に焦点を当てることは意義のあることで、自分たちでしかできない「新しい公共」のモデルたりうるのではないかとさえ考えます。
ところで、私たちの活動にたいするニーズを見出すことと、対応する専門家の仕事と時間を確保することは車の両輪でなくてはならないと思っています。相応の待遇の拡充も必要ですから、会員の方々やご支援の方々ばかりでなく、広く活動のご理解をいただかねばなりません(広報活動の拡充)。
認定非営利活動法人について
当法人は2015年12月24日NPO法第44条に定める「特定非営利活動法人のうち、その運営組織及び事業活動が適正であって公益の増進に資するもの」として所轄庁である東京都より認定特定非営利活動法人とされました(5年間有効)。その後2020年12月24日から認定は5年間更新されました。
当協会が認定を維持するために、一定の要件が要請されています(主要なものは、年間3000円以上、100名以上の寄付者)。したがって皆さまの継続的なご支援があって、当NPOの活動が維持され、発展の礎となります。どうぞよろしくご協力ください。
注:広報、寄付勧誘に関して「認定特定非営利活動法人」、「認定NPO法人」の名称を使用します。法律・経済行為上の名称は、従来通り「特定非営利活動法人」とします。
所得税、住民税額からの控除 | 当法人に対して寄付された場合、寄付された方は、寄付金の一定割合を、その方の所得税、住民税額から控除することができます。確定申告で、「寄付金の額から2,000円を控除した額」の40%を、寄付をされた方のその年の所得税額から控除できます。(住民税については、上限10%、自治体により異なります。東京都の場合は、都民税は4%、指定がある場合は、市・区民税は6%) |
相続税が非課税 | 相続人が認定NPO法人に相続財産を寄付した場合、その金額について相続税が非課税 |
「みなし寄付金制度」による減税措置がある。 | 当NPOの課税事業の所得の50%か200万円のいずれか高い方を上限として損金に算入できる(非課税事業 の支出に充てた場合に限る。) |
会費納入・ご寄付のお願い |
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会員区分 | 年会費 | |
正会員(議決権あり) | 個人 | 2,000円 |
法人 | 7,000円 | |
賛助会員(議決権なし) | 個人 | 2,000円以上 |
法人 | 7,000円以上 |
ご寄付もあわせてお振込頂ければ幸いです。ご支援者にはご寄付によるご支援をお願い申し上げます。
ご寄附の証明のために、振込用紙に「寄付として***円」、および住所、氏名を、お忘れなくご記入ください。
銀行ご利用の場合には、ご面倒でも会費とご寄附と分けてお振込みください。
振込先 | 口座名義 | 口座番号 |
ゆうちょ銀行
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特定非営利活動法人ホームケアエクスパーツ協会 |
00190-8-613525 |
みずほ銀行北沢支店 |
特定非営利活動法人ホームケアエクスパーツ協会 | 普通預金口座
1094739 |
クラウドファンディンを行いました。
2020年12月2日よりクラウドファンディング(Motion Gallery主宰)を始めました。インターネットでhttps://https://motiongallery.net/project/npohomecare にアクセスし「豊かな在宅療養と安心の看取りの実現を!」をクリックして内容をご覧ください。
ご賛同いただければネット上の指示にしたがって、応援をお願いいたします。期間は2021年2月1日まで、目標額は200万円です。
これまでに応援いただいた方の氏名を以下にお載せいたします。(敬称をを略します)
渡辺真理、 笠優子、土川稔美、築地知栄子、臼田美佳、石塚雅彦、 木越純、 Morita Yumiko、八田陽子、長谷川摂、讃井暢子、 梅本公子、 籔本亜里、 籔本義之、溝井武実、アンダーソン・エマ、 藤井かおり、柘植寛子、石原陽美、 神前裕子、鶴田ゆり子、駒井亮太、 駒井美夏子、山岡清二、 矢島滋、愛甲美智子、 田上美智代、星田正子、 浜田康生、佐々木康人、柘植幹夫、 滝本訓夫、秋田圭子、 石原文子、 河端政夫、園田やす子、柘植弘夫、折田正樹、折田昌子、竹安昌子、 英順子、 田口俊明、ブルー・ランラン、溝井悦子、酒井彩子、櫻井淳二、宮尾舜助、 尾上潤、守屋信孝、 藤井秀紹、望月伸彦、金谷千鶴子、田中明子、宮川健、 立川隆造、立川美子、 山田礼子、川崎曻、林安秀、濱野久子、西潟悠紀子、 山田淳子、鈴木健司、市川淑子、舘裕子、泉信也、無藤清子、匿名、kay、 匿名、 池田伸壱、酒井悟史、岩崎統子、浅井和子、友松眞千代、丸山ひろ子、大宅映子、 アソビン、住山一貞、奥山恒、広瀬泉、小川尚子、柘植寛子、長谷川昭江、 佐々口晃、murakami tamae、TDK、吉野厚子、瀬戸岡文子、松本寛子、石井三智子、
クラウドファンディング始末記
ご承知のように私たちのNPOは昨年来財政状態が逼迫しました。この状況を乗りきるために、公的融資、助成金、給付金などに頼りましたが、基金を得るためのクラウドファンディングを行いました。これは不特定多数の人々(クラウド)にインターネットを通じて寄付を呼びかけ、趣旨に賛同した人から基金を提供していただく方法です。私たちの場合はネット上でこのプロジェクトを主宰する組織に私たちで作成したプレゼンテーション(テーマは豊かな在宅療養と安心の看取りの実現を)を載せてもらいました。ナレーションを元TBSアナウンサーの渡辺真理さんにお願いしました。2か月の期間と200万円の目標額を設定し、寄付者を募りました。結果は、ネット上で寄付の手続きをすることが困難で、銀行を通じて寄付を寄せられた方をふくめて80人の方に賛同をいただき、目標を達成しました。
初めての試みで、どうなることか不安いっぱいの2か月でしたが、目標に達し、皆さまのご協力には心から感謝申し上げます。以下、プロジェクト実施に際して見えてきたいくつかのことを披露します。ネットに上がったプレゼンテーションを訪れる人は最終的に2500人ほどでした。このうち寄付に結び付いたのは2%で、お名前をみるとほとんどクラウドファンディングを手紙でお知らせした方々でした。つまりネットでプレゼンテーションを瞥見した人のほとんどは寄付行為に向かわなかったことになります。この理由を考えてみますと、不特定の方にはNPOの活動そのものに共感をえられなかったか、プレゼンテーションに訴える力がなかったか(ナレーションは自分たちでいうのも憚られますが、とても魅力的でした)、その両方か、でしょう。
私たちが載せたネッ)トの主宰者の、他のプロジェクトを覗き、寄付額の多いものをピックアップしますと、アニメ企画、映画製作、演劇支援、アート制作、スポーツ支援、食品・飲料の企画など、若い人の関心を寄せる企画が多く、人数も500から数千人が応援しています。私たちのプロジェクトのカテゴリーは「コミュニティ」、高齢者が対象で、日常インターネットに親しみが薄く、寄付行動の操作に不慣れだったと思われます。反省点はありますが、ともかくも目標は達成できて、基金を提供していただいた方々、プロジェクト作成にあたった諸兄・姉にお礼申し上げます。有難うございました。
なお、インターネットを通じてご寄付いただいた方へのご返礼は今後に、当NPOからの領収書は本年3月以降お送りいたします。